2026年度「テイクオフ奨学金」の採用者が決定

 去る5月27日に2026年度「テイクオフ奨学金」の選考審査を行い、応募者104名より新奨学生28名(4年制大学:18、大学院:10名)の採用が決定いたしました。

 在学生83名(4年制大学:61名、6年制大学:4名、大学院:18名)と、予約採用型である社会的養護児童に向けての2026年度「未来のトビラ奨学金」新入学生3名(4年制大学:3名)と合わせ、2026年5月現在において本財団の奨学金を受ける全学生は114名となります。

 新規採用者よりロールモデルとなる6名をご紹介しています。
大学コース 採用18名
  • 近藤治
    金沢美術工芸大学
    美術工芸学部
    志望理由: 彫刻作家/美術教師

    現在私は、木彫や石彫、金属やミクストメディアなど、様々な素材と表現方法に触れることで、彫刻という表現方法をより深く理解するとともに、自分が何を美術で追い求めるのかを探る段階にいます。今後も、美術を通して世界を捉える経験を増やしていきたいです。
     

    幼少時から立体を組み立てる遊び、積み木やレゴブロック、そして少年期まで多くの時間を捧げることになる粘土に傾倒し、ものづくりに喜びを見出す。高校ではデザイン美術科を選択して幅広く美術を学びながら、個人・共同での作品制作に携わる中で美術という学問の奥深さに惹かれ、作家として、探究者として、アートによる社会貢献を目標に日々邁進する。


  • 木彫課題の様子

  • 「居場所づくり」というテーマでおこなったグループワークの作品
  • 齋藤颯太
    東京大学
    理科三類
    志望理由: 医師/精神医学

    東京大学の前期教養で精神医学に関する現代の諸課題への知見を広め、後期の医学部でミクロな知識を得ることで学際的に研究をしたいです。そして、将来はいじめや不登校といった教育問題の解決に尽力を尽くそうと思います。
     

    身近で精神疾患による苦しむ姿を見てきた経験から、臨床医としてだけではなく研究者として精神医学の土台からも治療に取り組みたいと願うようになる。教育現場に精神医学の視点からアプローチし、学生の学力と心を支援することで社会への還元と発展とを目標に日夜学習に励んでいる。


  • 中学から体操部に所属し

  • 九州大会まで出場
  • 田原穂乙
    関西学院大学
    文学部 文化歴史学科
    志望理由: 哲学研究者

    私は将来、情報が溢れる現代で「何が正しいか」を各自が判断する力を哲学から問い直したいと考えています。慣れ親しんだ地元を離れた大学生活では、哲学だけでなくドイツ語やプロジェクト型学習など級友とともに対話を重ね学びを深めています。
     

    小学生の時に抱いた「当たり前」という概念への疑問をきっかけに思索の森へ足を踏み入れ、高校2年で日本倫理・哲学グランプリ(2024)銀賞を獲得。哲学研究者を志す。デイヴィッド・ヒュームについて研究を進めている久米暁教授に師事すべく、また西洋哲学の原典読解力獲得を目指し進路を決定。大学卒業後の進学を視野に、より深淵へと歩みを進める。


  • 企業とコラボレーションし、社会課題を解決する授業でプレゼンテーションをしている様子です
  • Brigham Young University Cybersecurity
    起業/実践的スキル教育プログラムの提供
  • 大阪大学 基礎工学部
    AIロボットの学習
  • 岡山大学 法学部
    公務員/国際交流
  • 九州大学 工学部
    プラズマに関する学習
  • 九州大学 文学部
    博物館学芸員
  • 京都大学 経済学部
    経済産業省職員
  • 熊本大学 文学部
    公認心理師/臨床心理士
  • 東京大学 教養学部
    健康や環境保全など社会問題の解決
  • 千葉大学 工学部
    長崎の地域創生に取り組む建築家
  • 筑波技術大学 産業技術学部
    自動運転や電動化分野のエンジニア
  • 長崎県立大学 国際社会学部
    航空業界への就職
  • 長崎県立大学  国際社会学部
    空港職員/英語習得
  • 長崎大学 多文化社会学部
    語学学習
  • 立命館大学 スポーツ健康科学部
    バスケットボール指導者
  • 早稲田大学 創造理工学部
    機械工学の学習
大学院コース 採用10名
  • 芝真朱咲
    奈良先端科学技術大学院
    先端科学技術研究科 物質創成科学領域
    志望理由: バイオマテリア研究による医療分野への応用

    私は現在、天然化合物の構造を模倣した抗ウイルス活性を有する高分子の探索に取り組んでいます。実験データと真摯に向き合い、将来は工学的視点から医療の発展に貢献できる研究者になりたいと考えています。
     

    幼い頃より医療分野への強い憧憬を抱き、高専専攻科の2年間、再生医療分野への応用を見据えたバイオマテリアルの研究に携わったことで、その志を確かなものとする。研究成果の発信も精力的に行い4度の学会発表、内2度の受賞と、査読付き学術誌への掲載も経験し、研究内容と発表能力との両面で高い評価を獲得。いずれは化学工学的な視点から医療の発展に貢献し、世界を舞台に活躍する研究者を目指す。


  • 昨年参加した学会での写真です。これまでの研究成果を発表し、学生発表賞を受賞することができました。
  • 種元七海
    順天堂大学大学院
    医学研究科 環境・性差医学専攻
    志望理由: 医学的根拠に基づいた食事療法研究

    私は、皮膚バリアを強化する食品化合物について研究を行っています。皮膚科学や栄養学など分野の垣根を越えた本研究にやりがいを感じています。将来はアトピー性皮膚炎に対する食事療法の開発を行い、食を通じて人々の健康に貢献したいです。
     

    特効薬がなく治療に長い時間のかかるアトピー性皮膚炎。専門医療機関への通院が困難な地域に在住し、薬剤の強い副作用に苦しんだ自身の経験から、誰もが日常の中で実践可能な「食」による治療体系の構築という明確なビジョンを打ち出している。研究者として国内外で経験を積み、皮膚科学と栄養学とを融合させた独自の研究領域を確立、その成果を以て世界中で苦しむ人々に還元すべく研鑽の日々を送る。


  • 顕微鏡で細胞の形態を観察しています。
  • 松尾亜弥
    奈良先端科学技術大学院
    先端科学技術研究科 バイオサイエンス領域
    志望理由: 植物化学による食糧問題の解決

    現在、野生ミヤコグサを用い、高温発芽抑制の適応進化を遺伝・環境の両面から解明しています。将来はこのデータ解析の知見を活かし、気候変動に耐えうる次世代農作物の開発や食糧問題の解決に貢献したいと考えています。
     

    自然界の偶然が重なり合って生まれる科学的な芸術、「雨上がりの青もみじ」が見せる色彩に魅了され、科学の道を志す。大学院からは原点であった植物科学領域に進み、地球温暖化に対する植物の変化についての研究に従事しており、「研究開発の最前線に立ち社会に広く貢献するプロフェッショナルになる」という目標に向かって全力で邁進している。


  • 野生ミヤコグサの播種作業。カビなどを防ぐため、無菌状態のクリーンベンチ内で行います。
  • 大阪大学 大学院 医学系研究科
    保健師/健康寿命延伸研究
  • 大阪大学 大学院  工学研究科
    医療機器開発
  • 九州工業大学 大学院 工学府
    電力インフラの構築に寄与するエンジニア
  • 東京大学 大学院 情報理工学系研究科
    無線通信の最先端研究
  • 東北大学 大学院 工学研究科
    介護支援ロボットの研究・開発
  • 長崎大学 大学院 総合生産科学研究科
    バイオマテリア研究による医療分野への応用
  • 山形大学 大学院 有機材料システム研究科
    ポリマーゲルに関する知見を活かした材料開発の研究者
(順不同)
 
以上


「2026年度 テイクオフ奨学金(大学)」募集要項はこちら
「2026年度 テイクオフ奨学金(大学院)」募集要項はこちら
*2026年度の募集は終了、2027年度生の募集要項は来年1月の公開を予定

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