「めざせオリンピック」長崎のしまから世界へ 2019

 2019年度『「めざせオリンピック」~長崎のしまから世界へ~』選抜合同練習会(以降「めざせオリンピック」)が、2020年1月25・26日に長崎県立総合運動公園(トランスコスモススタジアム長崎)の補助競技場で行われました。
 「めざせオリンピック」は毎年12月(2019年度は会場の都合により1月に後ろ倒し)に、五島・上五島・壱岐・対馬の離島地区に在住する小・中学生の陸上競技者から選抜されたメンバーに本土からの参加者を加え(合計111名)、1泊2日でクリニックを受け競技力の向上を目指すと共に子供同士の交流を促す目的で長崎陸上競技協会が主催する事業で、当財団も協賛として助成を続けています。
 コーチ陣には昨年より引き続き、長崎出身でラグビー日本代表をはじめ競技の枠を超えてスピードコーチを務める里大輔氏(SATO SPEED)に加え、諌早高から慶応大に進み現在は住友電工陸上部に所属する永田駿斗選手と、諌早農高から順天堂大に進み3段跳びで日本選手権2連覇、世界陸上の出場経験を持ちJAL初のアスリート社員として同社へ入社された山本凌雅選手を招聘しています。
 なお、県内から集った18名の指導者に対して「瞬間的指導法と計画的指導法について深く学ぶ」をテーマとした招聘コーチによるコーチングセッションが設けられ、その落とし込み方について知見を深めました。

永田駿斗選手コメント
IAAF世界リレー2019 5位入賞・2018インカレ100m優勝

 長崎で生まれ育ったので、地元の子供たちに教えるというのは本当に嬉しいです。
 自分は小学生の頃から陸上を続けていて、やっぱり子供たちにも長く続けて欲しいという気持ちがあります。長崎の高校大学、特に島にはこうして力を持っている選手が大勢いるので、そこから日本一を目指す人が一人でも増え、それぞれのカテゴリーで更にその先、世界を目指していけるよう諦めずに頑張って欲しいです。
 僕が小学生だったら、こうしてオリンピックを目指す選手と一緒に練習できたならとても喜んだろうと思います。実際に話したり交流する中で少しでも刺激になればと、あんな風になりたいな、頑張りたいなという気持ちになってくれたら嬉しいですね。

 1日目は長崎陸協の上野博先生と永田選手が、2日目は前日から引き続きとなる永田選手に加え、里コーチと山本選手がクリニックを行いました。
 2人一組で互いに動きをトレースし合ったり、感覚を言語化して仲間と共有することによって助け合い、自力で学ぶだけでなく受けたコーチングを効率よく自分の力に変えるメソッドに触れます。また里コーチから「勝ちライン」「負けライン」「勝ちポジション」「負けポジション」といった児童にも理解しやすい言葉を使って身体運動の力学を感じられるような指導を受け、同じトラックから羽ばたき日の丸を付けたヒーロー達と共に実践する子供たちの瞳の中には、憧憬だけでなく小さな炎が宿ったように見て取れました。

参加者の声

上嶋陸斗くん(那賀小6年)
「2日間でたくさん学び技術を深めることができました。経験したことを友達にも教えてあげたい」
今井爽和さん(魚目中1年)
「(個人競技でも)仲間が増えると協力し助け合える、強くなるためにはどうしたらよいのか等のたくさんの事を学べました。忘れずに練習に励みたいです」
濱田花純さん(青方小6年)
「里先生に教えてもらった“Action always beats reaction – 仕掛けたものが常に勝負を制す”という言葉が心に残りました。いろいろなことにチャレンジしていきたいです」
 クリニックが進むにつれ、一方的に指導を受けていた子供たちは自発的に質問し、能動的に動き始めました。新たな仲間と交流し、共に学び、分かち合い、そして楽しむこと。一方的に刺激を受けるだけでなく、人と人とは刺激を与え合えること。コミュニケーションが生み出す化学変化が、やがて個々の競技能力の飛躍に繋がっているのだと知る、貴重な体験となったのではないでしょうか。
 このような子供の人間性を大切に育み取り巻く環境の好循環を生み出す試みによって、やがて更なる高く広い世界を目指す選手が増えていくことが期待されます。

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