子育て世帯を民からサポート 2023-2024冬の食応援事業助成

 この冬も「つながり」のサイクルは途切れることなく続いています。
 長崎市内にてひとり親家庭に対して相談・援助を行っている一般社団法人ひとり親家庭福祉会ながさきによる「つなぐBANK」、そして子どもらへの食支援を通じて家庭と社会との接点を提供する「地域つながる食堂」が進める事業に当財団も賛同し、引き続き助成を行っています。

「つなぐBANK」

 経済的苦境に立たされた家庭が抱える問題の連なりは、現在大きく注視されている教育の格差や食の困窮に始まり、子どもたちが成長過程において得られる体験の量にも少なからず格差を生じさせています。
 当財団は「物だけでなく楽しめる体験を」というコンセプトのもと、生活に追われ日々の優先順位から後回しにされがちである子どもたちの体験資産づくりの一助として、家族での外食と利用者からニーズが高かった映画鑑賞の機会を用意しました。
 この趣旨に前回から引き続きご賛同いただいたのは、新鮮な魚介とバラエティ豊かなメニューで家族連れに人気の回転寿司店の「若竹丸」(株式会社大山)、また今回は新たに、厳選された九州産の上質な黒毛和牛のおいしさで長年親しまれている焼肉店の「清香園」(有限会社プラスマインド)からもご賛同も得て、両社のご協力により昨年を大きく上回るあわせて250万円相当の食事券の提供が実現できました。

世帯構成に応じた数が配られています

 「つなぐBANKながさき」にて食事券と共に、ユナイテッドシネマ映画観賞券(450枚)と「米粉屋」長崎県産米粉パンケーキミックス(140個)を、福祉会が公募・選定したおよそ130世帯にお渡ししました。
 離島となる「つなぐBANKしんかみごとう」と「つなぐBANKごとう」においては、それぞれおよそ30世帯に「米粉屋」のパンケーキや菓子手作りキット(40セット)を、「つなぐBANKいさはや」では34世帯に食事券をお渡ししています。

9の企業や団体から多くの食品や文具等が提供されました

  • 利用者からの声
  • 今日は沢山のご支援を本当にありがとうございました
    いただいたものを、娘と全部だして並べて眺めました
    受験生の娘と外食もなかなか出来ないでいたので、お食事券でクリスマスを楽しみたいと思います
  • たくさんの食品に学用品までホントに助かります!
    若竹丸さんと清香園さんの高額なお食事券に映画のチケットにはビックリしました。
    そしてホントに感謝です。
    今日はお世話になりありがとうございました。
  • 沢山の食料や日用品ほんとに助かりました!
    たった2人ですがシングルで養育費も貰えず将来困らないようにと仕事を頑張ってますが限度があるのでこのような支援は本当に有り難いなと思います。
    初めて応募したのですが当選できて良かったです。
    また機会があれば嬉しいです。
  • ありがとうございます!
    外食はめったにできないので、子どもが行きたい、とまさに言ってた2軒で大喜びです!
    有り難く頂きます。
    映画も楽しみにしています。
  • 今日は、とてもたくさんの物資をいただき、感謝しております。
    一緒に行った娘も大喜び。
    お食事券や映画のチケット、ありがたく使わせていただきます。
    娘と冬休みに、何の映画見ようかと話していたところでした。
    お手伝いしていただいた皆様にもお礼を言いたいです。

「ちいきつながる食堂」

  •  2023年夏に好評を博した「地域つながる食堂」を引き継いだ市民団体「つながる長崎」が、レギュラー化へのワンステップとなる「冬休み ちいきつながる食堂」を子どもたちの冬休み期間中に開催しました。

     「ちいきつながる食堂」では長崎市内の飲食店が作った弁当を子ども200円・付き添いの大人400円で提供。
    現代では孤立しがちな子育て家庭が抱える負担を分かち合う「地域ぐるみの子育て」を通して、単なる福祉支援に止まらず誰もが当事者として地域社会に参加し、多様な人々が助け合い共生する思いやりの輪を広げていくことを目指しています。

 12月23日(土)には障害者支援団体等とのコラボ企画「クリスマス交流会ツナガル長崎」を長崎市役所にて実施し、予想をはるかに上回る256名が来場して大きく賑わいました。

好みのお弁当を選び皆で一緒に

 年が明けた1月6日(土)には参加者が楽しめるようにと、ボランティアの大学生との遊びを取り入れた企画も行い、子ども達のはしゃぐ姿だけでなく保護者間の交流も見られました。

普段と違う遊びは子供たちの刺激に

 「美味しかった」「楽しかった」「またやってね」という声に、つながる長崎の西田広子代表は「冬休み開催の中で、子どもの食支援という社会的課題に向け地域のつながりが大きくなっている事を実感し嬉しく思っております。今後も食支援活動を通じ、地域の中で少しでも役に立てるよう努力してまいります。」と地域交流や障害福祉理解の場を提供するという目標に向かって手応えを感じていました。

「つながりのサイクル」広がる

 それぞれアプローチは異なりますが、どちらも食の提供を入口に人が集ることで、まず問題を抱える人々が孤立することのないようデザインされた事業であり、当財団も深く賛同するものです。これからもつながりの輪が拡大していくことを願いサポートを続けてまいります。

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