つながりのサイクル目指し「つながる食堂」

  •  子育て家庭に食支援をと低額で食事を提供する「地域つながる食堂」が長崎市役所3Fレストラン「ル・シェフ」で学校の夏休み期間にかかる隔週土曜日(7月22、29日、8月5、19、26日)に開催されました。
     来場した子どもたちはチケット(子ども200円・大人400円)を購入し、複数の種類から好きな弁当を選び会場で食事することが出来ます。開催期間中の合計利用者数は720人と好評の内に幕を下ろしました。

    *記事中の日付はいずれも2023年のもの

  • © 2023 長崎新聞社

 このつながる食堂を推し進めた「地域つながる食応援事業」は社会福祉法人恵風会による「地域つながる食応援プロジェクト」の一環で、「①支援が必要な方々への持続可能な食支援」と「②障がい者就労支援を地域社会と直接つなぐ」という取り組みに当財団も賛同し、2023年度の助成対象事業に選定しています。

相互理解を喜び合える活躍の場を

 ハンディキャップをもつ人も準備や運営に関わり支援する側として活動し「つながり」の輪に参加していたのも、つながる食堂の特徴の一つです。
 就労継続支援B型事業所「うららか」では来場者に配布するくるみボタンを作成し、その他長崎市内に在所する事業所からも含む10人が会場スタッフとして来客へ対応しました。個人・企業から提供されたお菓子・野菜などを景品にしたくじ引きや受付を担当し、普段の事業所から出て地域の子供たちや保護者と直接触れ合い「やりがいがある」「楽しい」と新たなつながりに喜びを見出していました。

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 今後は法人から独立し相互に連携しつつ市民団体「つながる長崎」として冬休み・春休みと継続した定期開催を目指し準備を進めています。
 代表の西田広子氏は「子どもたちが賑わい、行政や地域の皆さんからの応援を頂いた事業となりました。今後は市民団体として『子どもの食応援』『障がい者の活躍の場創出』という2本の柱は変わらずに活動を続けていく所存で、信頼を得ながらの活動を心し、地域の福祉好循環を目指して進んでまいります。継続に向けて資金面を安定させ持続可能な活動へとつなげていきたいです。」と物心両面での支援を訴えられました。

 いずれはこども食堂のない地域への出張開催、弁当配付に限らないフードパントリーなど事業の拡大も視野に入れた活動を続けられるとのこと。当面は次回のクリスマスに合わせた12/23(土)開催(予定)に向けて日々奮闘されています。

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