TREASURE'24 NAGASAKI 3x3 GAMES THE 6th 大会レポート

―年々盛り上がる長崎3x3シーン

 3人制バスケットボール「3x3」の祭典 TREASURE NAGASAKI 3x3 GAMES も回を重ね、第6回となる今大会は8月17・18日に出島メッセ長崎(長崎市)にて開催しました。日頃より慣れ親しんだ5人制とは異なるルールのもと、気の合う仲間とチームを結成し、共にゲームプランを考え、各々の持ち味やスキルを思い切り披露できる、新たなバスケットボールへの挑戦の場として提供しています。
 子供から大人まで幅広い世代に亘る101チーム(U12女:10、U12男:13、U15女:24、U15男:21、U18女:13、U18男:14、OPEN男:6、総勢370人)による白熱した試合が繰り広げられました。

 2021年の東京オリンピックで国内でも認知度を大きく向上した「3x3」(スリー・エックス・スリー)と呼ばれる3人制バスケットボールは1チームを3-4名で構成し、試合時間一杯(U18・OPEN:10分、U15:8分、U12:6分)を戦って得点の多いチーム、または21点を先取したチームを勝者とするルールです。スピーディーかつタフなゲーム展開の中で問われる戦略性、MC&DJによるパフォーマンスで会場が熱く一体となる高揚感を得られるところからファンの人気が高まっています。

 参加チームはU12(小学生)、U15(中学生)、U18(高校生)、そしてOPEN(年齢制限なし)カテゴリに分かれ、優勝を目指す選手たちがしのぎを削ってプレーします。特にU18・OPENカテゴリは日本選手権西日本エリア大会の予選も兼ねており、出場権を賭けてより熱い戦いを繰り広げることになります。

>> 激闘の様子はYouTubeでも公開中

 試合と並行して出場選手によるシュートコンテストや、結成20周年を迎えた国内フリースタイルバスケットボールのパイオニア侍BALLERS侍BALLERSアカデミーによるパフォーマンスが催され、コートの内外で賑わいを見せました。

>> 当日のパフォーマンスの様子はこちら

 各カテゴリの決勝開始前などにはコート上の選手やスペシャルゲストから客席へ向けてハッピーシェアボールとタオルの投げ入れを行いました。ハッピーシェアボールをキャッチされた方にはBリーグ&Wリーグの有名選手サインボールや大会ノベルティグッズをプレゼントしています。

Day 1
 

ぶつかり合う原石たち

 U12ではゲーム時間6分、リング位置も普段のミニバス(260cm)より45cmも高い一般公式(305cm)にもかかわらず誰もが勝利に向かって果敢にチャレンジしていました。

 女子決勝ではDIVER CATSがPonko'sに8-6の僅差で勝利。チームの得点源になった里明莉選手は「ここに立てたので今日はもう最高です!」と笑顔をほころばせました。

  • U12女 WINNER
    DIVER CATS
    中村雫(MVP)/島田凛佳/里明莉/松尾和花

 男子はSTARがFRIENDを10-4で打ち破る結果に。小柄ながら俊敏なドリブルで相手を翻弄し続けたMVPの浦川泰輝選手は「最高です!」と飛び跳ねて嬉しさを爆発させていました。

  • U12男 WINNER
    STAR
    松岡歩/浦川泰輝(MVP)/村上綜佑/木下凛太郎

活躍の舞台は西日本へ

 これまでキャリアを重ねてきた同士が激突するU18はどの試合もバチバチの真剣勝負。日本選手権西日本大会(11.24@愛媛)への挑戦権を争います。

 今年も部内対戦になったU18女子決勝では鎮西2を鎮西学院1が8-17のダブルスコアで圧倒して優勝。MVPの後田望結選手は「西日本大会でもがんばります」と笑顔を爆発させました。昨大会で敗退した西日本エリア大会を6位で通過し、日本選手権本選では15位と素晴らしい躍進を見せました。

  • U18女 WINNER
    鎮西学院1
    田﨑陽菜乃/後田望結(MVP)/内田真夏/津田彩帆

 U18男子決勝はスピードとトリックプレーで対戦相手を翻弄してきた44streetを圧倒的なパワーでゴール下を制しMVPを獲得した水谷悠一朗選手を擁するFASTBREAKが9-14で降し愛媛へのチケットを獲得。大会前の「全国でも戦えるよう長崎は圧倒して勝ちたいです!!」という言葉を有言実行して西日本大会エリア大会を3位で通過、国内の強豪ひしめく日本選手権本選で7位と大健闘しています。

  • U18男 WINNER
    FASTBREAK
    田川蓮/水谷悠一朗(MVP)/小西晴翔/早川太湧
Day 2
 

磨き抜いた成果キラリ

 例年と変わらぬ最大の激戦区となったU15カテゴリでは上の世代ほどフィジカル面での大きな差が生じない一方で、日々培ってきたそれぞれのスキルを見せつけるチャンスだとばかりに伸び伸びとプレーする姿が印象的でした。

 BLUE☆BLUEをTigersの対戦となった女子決勝では6-7と1点差を守り切ってTigersが栄冠を手にしました。KOGAKURA RiSEの中学三年生で構成し優勝を目指して臨んだだけに喜びもひとしおだったようで、MVPを受賞した今村美波選手も「最高です!」と最後の夏に歓喜の思い出を残しました。

  • U15女 WINNER
    Tigers
    中村寧音/榮田蕗/今村美波(MVP)

 男子はGLOBALLERS米国遠征から帰国した長崎ヴェルカU15の畠野玲心選手を擁する琴海クラブと今大会こそ優勝をとリベンジを誓うGREEN BOYSが決勝で激突。12-17のスコアで琴海クラブが頂点に立っています。

  • U15男 WINNER
    琴海クラブ
    畠野玲心(MVP)/小佐々純寿/福田陽人/畠野裕心

野生のスキル競う

 オープン男子は20'sの江頭永遠選手が残り時間2.3秒からのブザービーターでV8から勝利をもぎ取りました。17-16の接戦をものにした高揚感と共に西日本エリア大会(1.11@岡山)では10位という結果を残しています。

  • OPEN男 WINNER
    20's
    中川英士/土屋拓海/江頭永遠/森蒼波

>> 詳しい結果は長崎県バスケットボール協会をご覧ください

PRIZE
 

 各カテゴリの優勝チームメンバーには優勝記念Tシャツとオリジナルビッグボトル、U12&15はAmazonギフトカード10,000円×メンバー数、U18&OPENはチームあたり賞金50,000円が、各カテゴリ優勝チームから1名のみ選出された最優秀選手にはMVPTシャツが贈呈されています。

  • 参加者記念Tシャツ

  • 参加者記念ナップサック

  • オリジナルタオルA

  • オリジナルタオルB

Who's the next "TREASURE"?
 

―明日に輝く子供たちへ

 ストリートに端を発し3on3として世界中に普及、名前を変えて今やオリンピックで東京-パリと続けて正式種目に採用されるほどの人気スポーツになった3x3。一方、国内プロバスケリーグでは長崎をホームタウンとする長崎ヴェルカが電撃参入から3年でB1リーグに昇格し、そのホームアリーナである長崎スタジアムシティがこの程オープン。そこには3x3のレンタルコートも隣接しています。
 田中大貴選手をはじめとする県出身選手がプロリーグで活躍する中、当財団の奨学生である永野威旺選手(長崎東高 - 名古屋学院大)が地元長崎ヴェルカに特別指定選手として加入することが発表されました。子供たちは彼らの背中を追いかけ、挑戦する日に向かって走り続けています。
 加熱する県内のバスケットボールシーンから世界に飛び出す次代の"TREASURE"誕生を夢見つつ、第7回大会で皆さんをお待ちしています。

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