「My graduation 2023」#2

奨学生(2023年3月卒業)からのメッセージをご紹介します。
※2024年度 大学・大学院向け「テイクオフ奨学金」の募集要項は2024年1月下旬の公開を予定しています

淺香智輝大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 博士課程1年
大阪大学大学院 基礎工学研究科システム創成専攻システム科学領域 修士課程卒

山城侑大総合スポーツ用品メーカー勤務/研究開発職
筑波大学大学院 理工情報生命学術院システム情報工学研究群 構造エネルギー工学学位プログラム 修士課程卒

小山大嘉通信事業者勤務/エンジニア
東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 修士課程卒

櫻間郁佳エレクトロニクスメーカー勤務/研究開発職
Edinburgh University, Acoustics and Music Technology (Master)卒

田邉幹太郎東京大学大学院 人文社会系研究科 基礎文化研究専攻 考古学専門分野 博士課程1年
東京大学大学院 人文社会系研究科 基礎文化研究 修士課程卒

  • 修士課程ではより専門的な研究ができるようになり、考古学研究の世界に本格的に入っていく時期になりました。
    シリアの前期青銅器時代について研究を行いましたが、政情等の関係で現在は調査を行うことができない地域の研究は困難が伴いました。
    しかし、かつて実地で発掘調査を行った研究者の方々の協力もあり、新たな分析を行うにたるデータを得ることができました。
    このように他の研究者の方々との交流も研究には不可欠であることを学び、学会やシンポジウムなどに積極的に参加し国内外の様々な研究者と交流し知見を得るよう努めました。
    博士課程では他大学の発掘調査で随行したオマーンの遺跡が大変興味深く新たな研究テーマとして取り組んでおり、年末には現地調査の計画を立てています。

  • アゼルバイジャンにおける調査現場

M.U建設機械・鉱山機械メーカー勤務/技術系総合職
金沢大学大学院 自然科学研究科 自然システム学専攻 修士課程卒

  • 1年次に北西太平洋、2年次には西太平洋の熱帯・亜熱帯域へそれぞれ1ヶ月ずつの研究航海に参加しました。
    日本の海洋研究をリードする研究者の方々と一緒に作業をさせていただき、何かを成し遂げるには好奇心と粘り強さ、いい意味での諦めの悪さが重要だと感じました。
    また、分野の近い研究内容に取り組む他大学の学生と交流できたことは、その後に修士研究に取り組む過程でとても励みになりました。
    4月からは機械メーカーに就職し、一人前の技術者になるべく研修に取り組んでいます。
    機械工学を専門としてきた同期と比べると知識の差を思い知ることが多々あり勉強の日々で、ひとまずの目標は同期に知識面で追いつくことです。
    将来的には、地球科学を学んだことを活かしこれまでにない視点で物事を捉えて改善する技術者になりたいです。

  • 院在籍時に参加した研究船での活動

R.N東京大学大学院 経済学研究科 経済学コース 1年
東京大学 経済学部 経済学科卒

  • 教養学部時代、コミュニケーション能力にコンプレックスがあったので少し賑やかそうなサークルに入った。そこでの活動は楽しかったが、人間関係におけるキャパの少なさを痛感した。この時期は自分が何者でも無いように感じ、さらに未知の物ばかりが自分の中に入ってきて、非常に苦しかった。
    経済学部に進んでからは一旦勉強に集中し、海外PhD留学を目標とした。上級ミクロ経済学授業で1位をとったり、経済学科の代表に選ばれたりもした。その中で同じ志を持つ友人も出来、とてもいい時間だった。
    アルバイトでは個別指導の講師を経験したが、指導の難しさを痛感した。
    コロナ禍では、かえってオンラインで人と話す機会が増え、雑談への苦手意識が無くなった。ただそこで感じたのは、人間関係の素晴らしさというのは終わりがある関係、そして時間を相互に良くしていく過程にあるのだと思った。
    卒業論文では、研究の成果が自分の価値と直結しているように感じたのが一番辛かった。研究の成果があまり人の勤勉さや能力と関連するようにも感じず、どのように努力していけば良いのかあまりわからなかった。これも研究の評価基準の曖昧さに起因するものである。
    人生をどのように方向づけていくかも明確な評価基準がない曖昧なものである。だから何かしら仮定をおいて進み、定期的にそれを修正していかなければならないのだと思う。自分が何をやりたいのかというのは生得的に決まったものではなく、自分で獲得していかなければならない物なのである。

  • サークルの友人との旅行

太田玲亜地方公務員/市役所勤務
長崎国際大学 人間社会学部 国際観光学科卒

  • 社会人となって3か月が経ちましたが、学生時代が既に懐かしく感じます。
    4年間を振り返ると本当に有意義な時間を過ごしたと思います。1番の思い出は茶道をしていたことで、授業でも取っていましたが、後輩に指導する茶道の補助員もしていました。
    礼儀作法のみならず、相手を大切に思う心、おもてなしの精神を養いました。
    また後輩に指導することで人前で話す力、声の大きさ、教え方など分かりやすく伝える力も身に付きました。
    はじめは堅苦しいと感じることがありましたが、緊張感のある雰囲気の中お茶を一服するときは柔らかいものがあり、長く続けていくと楽しいものです。
    社会人となった今ではクルーズ船の受け入れ業務に携わっており、今はまだ業務内容を理解するのも時間がかかっている状態ですが、茶道で培ったおもてなしの精神を活かせるように頑張ります。

  • 茶道の亭主の役割

H.G建設用設備器材メーカー勤務
早稲田大学 スポーツ科学部 スポーツ科学科卒

  • 所属していた競走部は、高校の卒業式前から入寮する。そこでは学生の主将がルールを、自治は寮長が治めていた。ルールを破れば罰則もあり、上下関係も厳しく定められていた。毎日4時に起床し、当番、朝練、授業、練習、そして当番の毎日で、環境に慣れるのに精一杯だった。当時は大学に何をしに来たのか悩み、自分の気持ちが病んでいった時期だった。同級生のSNSでは、楽しそうに遊んでいる姿を見てとてもうらやましかった。
    そんな中、先輩が「日本インカレで一緒に決勝に行きたい」と熱く真剣な思いを語ってくれた。その言葉から気合が入り、チームで活躍したいと強く思うようになった。
    しっかりと練習し万全な状態の矢先ことだった。新型コロナウィルスの蔓延となり、先が見えない不安に陥った。だが、そんな時こそ準備しようと新しく入った後輩とも励まし合いながら練習に励んだ。秋には試合も行われるようになり、関東インカレでは3位になることが出来た。その後、腰椎分離症を発症し悔しい経験もした。4年時には短距離ブロック長になり、後輩とともに練習に取り組んだ。結果的に目標には届かなかったが、楽しかった嬉しかった想い出もたくさんできた。
    この4年間早稲田大学で競技をできたことは一生の宝物である。

  • 107代目ハードルブロック

松本灯看護師
長崎大学 医学部 保健学科卒

  • 実習では病院だけでなく地域の助産所や障がいのある中で社会復帰を目指すための就労施設等にも行かせてもらいました。
    多くの人と関わる中で、その人の個性を生かしてその人らしく過ごすためにはどのようなアプローチが必要なのか考えながら実習を経験していきました。
    振り返ると、もう少し患者さんに寄り添って何か介入出来たらよかったなと後悔することも多いですが、自分なりに一生懸命頑張って経験として糧となっているのではないかと考えます。
    部活動ではダンス部と熱帯医学研究所に所属しました。特にダンス部は一番思い出深く、イベントを通して他大学の方とも友達になることができました。
    卒業後は長崎大学病院に就職し、看護師として働いています。患者さんが元気になる姿や患者さんからの何気ない感謝の言葉を聞くと、この仕事に就いて良かったなと感じます。

  • 休日の1枚

C.N看護師
熊本保健科学大学 保健科学部 看護学科卒

  • 看護師という目標に向かって勉強や辛く長い実習を乗り越えました。コロナ禍ということで、一番大事な知識と実践の授業を2年間リモートで受けることとなり、不安なことばかりでした。4年間の集大成である国家試験に向けて、参考書にたくさんメモをして繰り返し見返しました。その甲斐あって無事に合格することができました。今ではその参考書はお守りとなっています。
    学生時代は1番頑張ったのがアルバイトかもしれません。幅広い世代の方と交流することで苦手な会話も好きになりました。そして何より大切な仲間もでき、たくさんの出会いに感謝です。また、友達とたくさんライブへ出掛け全力で楽しめたことは幸せな時間でした。
    今は看護師として働いています。毎日が精一杯でしんどい毎日ですが、まずは休まず1年間出勤することを目標にして頑張っています。

  • 友達と推し活

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