
- 長崎県高総体 男子5000m決勝 © 2019 長崎新聞社
この4月から高校3年生に進級した瓊浦高校陸上部の林田洋翔君が、最終学年に掲げる目標を力強く言葉にしました。
高校2年生だった昨年のインターハイでは、優勝を目指して万難を排すべく出場種目を1500メートル一本に絞って臨み決勝まで駒を進めるも、スタート時の遅れを取り戻せず無念の3位。
「練習はしっかり出来ていて状態も良かった。(レースプランは)留学生選手は最初からガンガンと行くので、それには付いて行かずに少し後方で控えながら、ラストで勝負するというイメージを持って決勝を迎えました」
しかし出端で遅れてしまい「そこから前に詰めていっても、全然留学生との差が詰まらずに、そのまま逃してしまうという展開になってしまいました」と振り返ります。「自分がレースに対応出来なかった。ラスト1周で日本勢トップの選手が前に出たのに反応できなかったんです。敗因は自分の経験不足──観察力とか洞察力、勝負勘みたいなものが足りてなくって──3位という結果に終わりました」と自己分析しています。
その「経験」を積むためもあってインターハイ後には、地元長崎が拠点で奇しくも練習場を同じにする機会の多い、日本国内トップに名を連ねる三菱日立パワーシステムズ(MHPS)マラソン部のランナーたちと一緒に練習するという貴重な機会を得られることに。「トラックは自分の得意種目ですが、自分に足りないものを実業団の方たちは持ってらっしゃるので、それを目の前で見て学ぶことができ、後ろで走らせてもらうこともできるので、見て学んで、感じて学べる環境にいます」と、高校生ながらに実業団の練習を目近にする収穫を笑顔で語ってくれました。
実際とても良い経験になっているようで、長崎陸協の第4回ナイター記録会では1万メートル長崎県高校新記録、高校2年生では日本歴代2位となる28分45秒75の好記録を残し、その成果を証明しています。

- 右:寮での生活も共にする大切なチームメイトであり友達でもある池本勇輝君(3年)
「MHPSの練習で識ったことを毎日コツコツやって、ちょっとずつ身体の使い方が分かってきたんです。人の動きからこれは良いなというところを拾い出して、それを自分流に絞っていけば、自分のものになります。人の良いところを引き出して自分のものにすることで強くなっていければと思っています」
「腕振りがちょとずつ変わっていったりだとか、身体の動かし方というか、きつくなったときにどう我慢するかとかそういうのが分かってきたと思います」
日を追って更新されていくのは身体面や技術面だけではありません。憧れの存在である井上大仁選手を始めとしたトップ選手たちから、精神面やリーダーシップも含めて貪欲に学んでいます。

- 2018年長崎県高校新人陸上では左脇腹痛に苦しみながらもチームメイトへのフォローを忘れず1着でゴールした直後トラックへ倒れ伏した
エースとしてだけでなくリーダーとしての自覚も芽生えてきた林田君は「都大路(全国高校駅伝)に出場して自分が1区区間賞を取り、チームでも上位を狙っていく」と目標を掲げました。

- 長崎県高総体 男子1500m決勝 © 2019 長崎新聞社
そして6月13日より諫早にて開催される北九州高総体陸上を通過すれば、その次の舞台はインターハイ!「もう負けるつもりはない」目標に掲げた全国での二冠(1500m・5000m)を手中に収める実力も気合も十二分に備えています。
「走るのが楽しくてやっているので、もっと楽しみたいです!」
令和初の開催となる今年のインターハイは「南部九州総体」として、7月24日~8月20日に九州4県で合同開催。戦いの場は熱い真夏の沖縄。決勝レースのゴールを駆け抜け、彼が笑顔を放つ瞬間を共に!
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