2018年の支援選手たち

 2018年度も後半戦へ突入し、当財団が支援するジュニアアスリートたちが躍進の時を迎えています。
 
林田洋翔(はやしだ・ひろと) 瓊浦高校陸上部2年
高校男子1500m1位記録、高校1年男子10000m日本歴代1位記録
  • 長崎県高校新人体育大会 5000m決勝
 この夏、優勝を最優先目標と定めて出場種目を1500m1本に絞り込み挑んだ、インターハイ決勝の舞台。スタートで出遅れてしまい最後方から追い上げる展開となりましたが、伸びた集団を最終カーブでゴボウ抜きしてから見せたゴール前の激走は、その時に持てる力の全てを発揮したような必死の追駆で2位の背中に追いつくという、圧倒的なポテンシャルを見せたレースでした。優勝を目指して臨んだ大会であっただけに、ゴール後にトラックを拳で叩く姿が印象的で、「自分の序盤の判断ミスでただただ悔しい思いしか無い」と心中を語られましたが結果は見事、意地の3位に輝いています。

 インターハイ後には8月25日のジャカルタ・アジア大会2018男子マラソンで金メダルを獲得した井上大仁選手や、財団奨学生OBでもある的野遼大選手が所属する、地元長崎の実業団チームである三菱日立パワーシステムズ マラソン部と一緒に練習し、国内トップレベルのトレーニングを経験しました。その成果か、つい先日に行われた平成30年度 第4回ナイター記録会では、10000mの長崎県高校記録を16年ぶりに更新する28:45.75(高2歴代2位・高校歴代8位)をマークし、伸び盛りの実力と可能性を顕示しました。

 2018-2019の秋冬は、これまでの主戦場であったトラック1500mから距離を伸ばしつつ活躍の場をロードレースにも広げ、駅伝シーズンに突入します。奇しくも8月に行われたU20オリンピック育成競技者の測定合宿に共に参加した、花尾恭輔(鎮西学院)君とは桜が原中学校の同級生で、実は廣中璃梨佳さんは同中学の1つ上の先輩。3人共この冬の長崎県の駅伝代表チームに選抜される可能性もあり、俄然、士気は高いはず。林田君は「駅伝でも全国に行けるように、これをバネにまた頑張ります!」という意気込みで、より高みへ至るべく挑戦の道を走り続けています。
 
林田洋翔 2018年の主な成績(~10月)

・平成30年度 長崎陸協 第4回ナイター記録会 10000m 28:45:75(高校生1位)
・九州選抜高校駅伝(九重) 7区 14:42
・長崎県高校新人体育大会 5000m 1位 14.58.40
・全国高校総体 1500m 3位 3.48.96
・平成30年度 長崎陸協 第1回ナイター記録会 5000m 14:14:42(高校生2位)

 
  • 尊敬する先輩であるMHPSマラソン部の井上大仁選手と
  • 高総体 1500m決勝 ©2018 長崎新聞社
 
廣中璃梨佳(ひろなか・りりか) 長崎商業高校陸上部3年
2018アジアジュニア女子1500m優勝、2018アジアクロスカントリー女子ジュニア個人6km 2位・団体優勝
  • 第3回ナイター記録会 5000m
 トレードマークであるブルーのキャップは今や世代最強ランナーの目印にもなりましたが、世代別代表として国際レースの出場機会が増えてJAPANロゴの入ったキャップで疾走する姿を目にする機会も増える中、女子陸上界の新星として活躍を続けた高校生活最後の冬を迎えます。

 10月に行われた国体(少年女子A3000m)では上位にひしめく留学生ランナー達の間に割って入り、日本人トップの順位でゴール。8分台3位以内という目標をクリアし、着々と駅伝シーズンに向けて調整を進めています。

 特に注目なのは、高1・高2の二年連続で伝説を残してきた来年1月開催の「皇后杯 全国女子駅伝」でしょう。長崎女子駅伝チームは年を追う毎に総合順位を上げ続け、昨年には2006年以来となる3位でゴールしました。更なる躍進を遂げるには廣中さんの活躍が不可欠なのは言わずもがな、2年連続の区間記録更新にも期待している陸上ファンは少なくないはず。「応援を力にかえて走りで恩返しをしたい」という廣中さんならば、3年間の集大成とばかりに力走する姿を見せてくれるでしょう。
廣中璃梨佳 2018年の主な成績(~10月)

・国民体育大会 3000m 3位 8:57:78
・全国高校総体 1500m 7位 4:20.40
・同 3000m 6位 9:16.63
・U20世界陸上競技選手権大会 1500m 11位 4:21.31
・アジアジュニア陸上競技選手権大会 1500m 1位 4分17秒62

 
  • 国民体育大会 3000m決勝 ©2018 長崎新聞社
  • 第3回ナイター記録会 5000m
 
その他のジュニアアスリート支援活動
 昨年度より長崎県バスケットボール協会を通じて、都道府県ジュニアバスケットボール大会に参加する長崎県中学生代表チームの助成を開始しました。2018年大会では、男子チームは残念ながら予選リーグで敗退しましたが、女子チームは決勝リーグまで進みベスト8入りを果しました。今後は中高校生を中心とした県下選抜選手を対象に、指導者を招聘して行われるスキルアップクリニックも後援してまいります。

 Bリーグが発足して3年、数少ない国内のプロスポーツとして人気と注目が高まる中、所属するアルバルク東京のシーズン優勝に大きく貢献し、来る2020東京オリンピックでは日本代表AKATSUKI FIVEの候補として活躍を期待されている田中大貴選手(県立長崎西高校-東海大学)は、子供たちの憧れであり、多くのフォロワーを生み出しています。その素晴らしい流れを絶やさないこと、これからも県内のジュニアプレーヤーたちが全国レベルの大会において好成績を残し、さらに後の子供らに夢をつないでいくというサイクルの一助となり、次代の競技者を育む環境作りを願っています。
 
2018年3月の都道府県大会に出場した長崎県中学選抜チーム

 松園尚己記念財団は未来に羽ばたく若者たちの活動を支持しています。今後も事業の拡充を行ってまいりますので、ご意見やご要望などがございましたら問い合わせフォームよりお寄せください。

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