「My reports 2016」福田真之

東京大学 法学部 3年

「近況報告」

 私は「京論壇」という、2005年に北京大学と東京大学の学生によって結成された国際学生討論団体にて活動しています。「京論壇」の主な活動としては、両大学の学生が互いの国で1週間ずつ滞在し、日中の様々な問題について本音で議論することを行っていますが、今回は前半の北京セッションを行うために中国へ渡航しました。

 団体の副代表として、またリーダーシップ分科会の一員として参加しています。この分科会では、日中の国内事情やお互いの周りにある生活環境を通して、どのようなリーダーが求められているのかを見つけていくことを目的にしています。議論の枠組みとしては、ビジネスリーダー、政治的リーダー、エリート、政治家といった人物からのアプローチや、政治システム、会社構造、社会構造などのシステムからのアプローチがあり、これらを踏まえて網羅的に検討していきました。

 こうした議論を通して、私は日中の間にある価値観の違いを痛感するとともに、今まで彼らに抱いていたイメージが事実と異なっていたことに驚きを感じました。隣国であるにもかかわらず、ニュースやメディアからの情報だけで判断していた中国の人々と直接言葉をかわすことによって、新たな知見が得られ、幅広い視点を持つようになることができました。
 
写真は北京大学で撮影した代表・副代表の集合写真(右から3番目が僕です)
写真は北京大学で撮影した代表・副代表の集合写真(右から3番目が僕です)

 福田君は長崎県立佐世保北高校を卒業後、当財団の奨学金を受けて東京大学に進学され、現在は法学部の3年生です。法律のみならず国際政治についても広く関心をお持ちで、どちらの勉強にも熱心に取り組まれ忙しい毎日を過ごされています。今年の夏休みには学生団体の活動で中国へお出でになり、日中の社会問題についての見識を一層深められたようです。
 
2016.10.26 更新

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