ラグビーの精神を表す有名な言葉として「One for all, All for one」というものがある。「ミスター・ラグビー」の異名を与えられた平尾誠二氏はこの言葉を「一人はみんなのために、みんなは勝利のために」と唱えられた。この精神に根底にあるのはチームワークであり、チームワークを形成するためにはチームメート間での阿吽の呼吸が必要不可欠である。
日本代表などの選抜チームに入ると、普段は対戦相手として戦っている選手たちとチームメートになり、どれだけ短期間でコミュニケーションを築けるかが問われてくる。
「常に一緒にいる訳ではないので、各選手がどのような特徴を持っているのかを掴むのには時間がかかります。周りをしっかりと見るようにしてからは、困らないようにはなりました。代表では普段一緒にいない分、皆が集まったときにはミーティングも多く、集中してやるので結束力も高まります」